07年1月7日〜8日 「第3回全国教材もちよりセミナー」の様子 
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07年1月7日〜8日に開催された「第3回全国教材もちよりセミナー」にて、教材発表しました。

日時: 07年1月7日(日)〜8日(月) 13:00〜21:30、9:30〜15:30
場所: 国立オリンピック記念青少年総合センター
セミナー全体への参加者:約70名
当教材発表会への参加者:10名


DEARによる、教材をテーマとしたセミナーは過去何度も開催されており、「教材づくりの道標」シリーズとしては、
全3回の企画であり、今回が完結編として位置づけられています。
DEARによるセミナーは各種開催されておりますが、このセミナーはタイトルどおり、主に教材作成者を
対象としたものです。
DEARのwebサイトによると、
  「このセミナーでは、参加者が発表する個性豊かな自作教材を体験し、
  改善のための意見交換をする中から、開発教育教材を作成する際のポイントを提示・整理します。」
となっています。


分科会形式で発表される教材は2日間で合計8つ。
ほかにオープンスペース/座談会というかたちで、11個の教材が紹介されています。
全体セミナーやワークショップを含め、丸2日間、熱く贅沢な体験です。
北は北海道から、南は沖縄まで、実に熱心な教材作成者/実践者の方々が参加されています。

 


今回、2日目の分科会で、グリーン・フォワードのオリジナル教材を発表させて頂きました。

発表させて頂いた教材は「つながりドミノ」というものです。
この教材テキストは現時点、未公開(一部の方々にのみ限定的公開)ですが、
近日中に正式公開予定です。
(コンテンツとしては試作版なりに完成しているのですが、テキストとしての体裁が整っていないので)

分科会の時間は90分で、そのうち30分を教材体験、残りの60分で教材の活用方法、魅力、改善点
などを話し合います。
よって、教材はフルに実施する時間はなく、その感触を得ていただくというものです。

さて、この「つながりドミノ」とはどのような教材か?
一言で紹介しますと、ドミノのマッチングゲームの応用で牌をつなげていく、というルールに基づいた
ゲーム形式の教材です。
ドミノ倒しではありません(^^ゞ
ドミノゲームのフレームワークを使い、どのようなテーマや素材でも盛り込むことが可能です。
今回は、当初の作成意図もあり、「サステナビリティ(持続可能性)」をテーマとしました。
持続可能性の「要素」、例えば「環境」や「平和」などが記されたドミノ牌をつなげていきます。

ワークショップや教材の場合、また特にゲーム形式の場合、その手法が注目され、
教員やファシリテーターの狙い、対象とする学習者や場といったものが軽視されるリスクがあるため、
ゲームの紹介はこの程度でとどめておきます。
ゲーム後の振り返りこそが重要なのはもちろんのこと、授業全体の流れ、事前学習・事後学習が
不可欠であることは言うまでもありません。

 

 


《オリジナル教材作成に至った経緯》
グリーン・フォワードのwebサイトに当初から掲げているように、オリジナル教材の作成は活動テーマの
一つではありましたが、残念ながらこれまで実施することはできませんでした。
これまでのグリーン・フォワードの活動の中では、教材はあくまで既存のものを「使う(使わせて頂く)」立場
であり、「作る」側ではありませんでした。
が、今年度の活動のなかで、ワークショッププログラムの自主作成をはじめ、既存の教材のアレンジなど、
徐々に作る側のイメージが高まってきました。

そして、06年9月に今回のセミナー参加者募集の知らせを聞き、思い切って新規にオリジナル教材を
作成してみることにしました。
応募したその当時はまだコンセプトがあるだけで、教材テキストもVer(バージョン)0.1という位置づけ
でしたが、無事採用して頂けました。
(今回発表したものもまだver0.2なのですが…)
今回、このような発表の機会を頂けたことを、DEARの皆様、関係者の皆様に深く感謝致します。

《今後の予定》
この「つながりドミノ」のさらなるバージョンアップ、および正式な教材化を目指しつつ、
グリーン・フォワードとしては、これとは異なる新規の教材作成も少しずつ進めたいと考えています。
(テーマは幾つかあるのですが、教材作成はなにせマンパワーと時間、そして作成者本人の十分な学習が
必要なものですから…)
このような教材作成にご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

また当然、このワークショップ(ゲーム)を実践する機会を設けていく予定です。
この教材を一緒に作成・実践して下さる方も募集中です(^o^)/


グリーン・フォワードでは、このようなワークショップによる環境学習(サステナビリティ学習)
プログラムを提供しています。
ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。